ノーベル賞を受賞した本庶先生が、このノーベル賞の対象となった研究から開発されたオプジーボの特許に関する対価に関して不服を持っていることが報道されました。本庶先生のご発言から察するに、自身の研究成果のことだけにとどまらず、産学連携のあるべき仕組みを見据えての行動であるように思われます。この件については、Facebookでも少し述べているのですが、もう少し詳しく書いておこうと思います。
“オプジーボと産学連携の法律問題” の続きを読むいきなり!ステーキ特許の発明該当性について
知財高判平成30年10月17日(平成29年(行ケ)第10232号)[いきなり!ステーキ事件]における発明該当性について解説します。この事件は判決がされた当初からマスコミなどでも取り上げられ大きな話題となりました(例:1、2等)。一方、この事件は不正確な理解や伝えられ方もされているように思います。そこで、判決でなされた発明該当性の判断について少し詳しく解説します。
人工知能(AI)×疑似相関÷発明該当性
公益財団法人 統計情報研究開発センターが刊行している統計と情報の専門誌「エストレーラ」の8月号に拙稿「統計情報と特許法上の発明の関係」を寄稿させて頂きました。そこで、以下でもその概要を紹介しておきたいと思います。 “人工知能(AI)×疑似相関÷発明該当性” の続きを読む